【last update: 99/11/23】
くわしいことは省略するが、S/PDIF っていうのは要するにディジタル データがそのまま出力されるシリアル端子と思えばいい。 VS-880 にはアナログ出力も当然あるが、もしこのアナログ出力から PC にデータを送った場合、
という過程を経ることになる。DAC は Digital to Analog Converter の略で、 ADC はその逆。Sound Card の ADC はへぼへぼな上に ノイズの宝庫なので、とっても悲しいのである。 つまり、Digital Data’は元のデータとは全然ちがうものになってしまうのである。 折角ディジタルで録音してるのに、これは悲しい。
しかし、もし PC の Sound Card がディジタル入力を持っているとすると、
変な図だが、ようするに元のデータそのまんまが取り込めるのだ。 ファイルのコピーをするようなもんである。
このようなディジタル入力対応の Sound Card は3万円くらいする... もんだと思っていた。しかし、Web で調べてみたところ、 半田ゴテ+電子工作ができるなら、計1万円くらいでこれを作るのが 可能なそうなのだ。というわけで、トライするのである。
つまり、必要なものとしては、
♪ Sound Card, 個別部品を買いにいく(98/11/15) |
しかしここまできたらもう後へは下がれんので、Sound Card はとりあえず あとで考えるとして、個別部品を買いにいく。DEODEO パーツショップで、 ガラスエポキシ基板、電解コンデンサ、ピンヘッダ、ICソケット、 RCAメスジャックをゲットしてくる。計¥1,286。
♪ 続・ Sound Card, 個別部品を買いにいく(98/11/16) |
♪ CS8412 が無い!(98/11/23) |
♪ CS8412 があった!(98/11/27) |
♪ ユニバーサル基板と格闘(98/11/29〜12/1) |
♪ 動作確認...オッケー!(98/12/04) |
♪ 本番!(98/12/06) |
♪ もう1セット製作/値段表 |
また、もともとの VS-880 の持ち主の人から、「自分用にも作ってくれないか?」
との問合せがあり、予備として確保しておいた ENSONIQ AudioPCI
を利用して2つ目を製作し、VS-880 を長期貸して頂いたお礼の意味もこめて
プレゼントしました。こいつは自分で使うわけじゃないので、
半田や配線の取り回しなどをかなり頑丈に作りました。
配線固定のためボール板でサウンドカードに穴をあけたり、
タイラップを使って固定したり。そんなわけで自分のより遥かに良いものが
できてしまいました(笑)。
もしかしてまた作るかも、というのと、このページを読んで
作られるかたがいたら(っていうかもう AudioPCI が売ってないよ)
という意味で材料表をメモしておきます。
部品 | 型番 | 値段 | 備考 |
ユニバーサル基板 | Sunhayato 288U | ¥90 | やっすい奴です。 |
I-2P × 2 | ¥60×2 | ピンヘッダという奴 | |
I-3P × 1 | ¥70 | ピンヘッダという奴 | |
ブラケット | ¥0 | AT互換機の拡張スロットのふた。穴の空いたタイプが家にあった | |
RCAコネクタ メス | ¥160 | ピンプラグっていう奴のメス側。SPDI/Fコアキシャル用 | |
電解コンデンサ | 10V 2200μF | ¥90 | |
積層セラミックコンデンサ | ¥60×5 | ||
ICソケット | ¥300 | 丸ピンが使いやすい | |
IC | CS8412 | ¥2000 | |
サウンドカード | Ensoniq AudioPCI(ES1370版) | ¥500 | 学生から譲ってもらったため安い |